デフォルトエラーに起因するユーザーの開示 - IDaaS

デフォルトエラーに起因するユーザーの開示 #

概要 #

アプリケーションが返すエラーレスポンスは、攻撃者が攻撃を実施する上での大きなヒントとなることがあります。代表的な例として、Internal Server Error時にサーバ上のプログラムの断片や、SQL文などが見えてしまうことが挙げられます。

認証においても同様で、認証情報がそのサービスで使われているのかを示す詳細なエラーを返すことにより、攻撃者に標的となるユーザーの存在を知らせてしまう可能性があります。

そのような観点からIDaaSでもエラーメッセージについては不要な内容の削除や表記の統一を図ることが必要です。

原因 #

CognitoをはじめとするIDaaSのエラーメッセージでは、デフォルトのメッセージが詳細な情報をレスポンスとして返るケースが存在します。

影響 #

エラーメッセージにおいてサービスに登録しているユーザーのメールアドレスを確認できます。 攻撃者にメールアドレスを取得され、過去に流出した認証情報との組み合わせをもとに不正ログインを試行される可能性があります。

対策 #

対策として、デフォルトのエラーメッセージを変更し、認証認可に係るエラーに関して統一されたカスタムメッセージに変更することを推奨します。

また、上記の対策が不可能なサービス(Firebase AuthのID/Pass認証)も存在するため、その点を考慮して対策等を行ってください。

学習方法/参考文献 #