CISA Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログ #
Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログ(悪用された既知の脆弱性カタログ)は米国土安全保障省(DHS)のサイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)が公開している、悪用が観測された脆弱性の一覧をまとめたカタログです。もともとは連邦政府機関のシステムを対象に、脆弱性を悪用した攻撃へ対処するために作成されたものです。
2024年11月現在、このカタログには、VPN機器のRCE脆弱性やOSの特権昇格の脆弱性など、1200件近くの脆弱性が登録されています。カタログへの登録条件は下記の3つです。
- CVE番号が割り当てられていること
- 悪用がされている確たる証拠があること
- ベンダーからのアップデートなどの明確な対策方法があること
このうち、「2. 悪用がされている確たる証拠があること」には、脆弱でないシステムやハニーポットに対する悪用の試行も含まれていますが、スキャン行為やエクスプロイトの研究、PoCの公開はこれに含まれません。
他組織への攻撃ですでに悪用されたことのある脆弱性は、別の攻撃でも利用されることが多いため、迅速に対処するべき脆弱性であると考えられます。